Webflowにおけるコンポーネントスロットの活用法

techfather.com
October 30, 2024

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コンポーネントスロットを活用する3つのステップ

Webflowでコンポーネントスロットを活用するためには、以下の3つのステップを踏む必要があります。

  1. スロットの作成とスタイリング
  2. スロットにコンポーネントを追加する
  3. レイアウトの調整

この順番に沿って、具体的な手順とその目的について説明していきます。

1. スロットの作成とスタイリング

まず最初のステップとして、コンポーネントにスロットを追加し、必要に応じてそのスロットをスタイリングします。例えば、複数のカードを含むコンポーネントを作成し、それをサイト全体で再利用したい場合を考えてみましょう。このコンポーネントは、時には目的地カードのみで構成されることもあれば、コールトゥアクション(CTA)と目的地カードを組み合わせて使うこともあります。このように異なるシナリオに対応できるように、柔軟性を持たせたコンポーネントを作成するのが目標です。

Webflowで既に用意されているセクション(コンテナと見出しを含むコンポーネント)に、スロットを追加することで、より有用なコンポーネントに変えることができます。このプロセスでは、コンポーネントを編集モードにした状態で、「スロット」要素を追加します。このスロットは、見出しの下、コンテナ内に配置され、「カードスロット」と名付けました。このように名前を付けることで、複数のスロットを使用する場合でも簡単に識別できるようになります。

次に、このスロットをスタイリングします。例えば、スロットにクラス名「カードスロット」を与え、カードが横に並ぶレイアウトを作成する場合、デフォルトのディスプレイ設定である「フレックス(横方向)」を活用できます。さらに、X軸の配置を「スペースアラウンド」に設定することで、追加されるコンポーネントが横に均等に広がるようにします。また、Y軸の配置を「ストレッチ」に設定することで、後から追加されるカードの高さが揃うようになります。そして、子コンポーネント同士に適度なギャップを設けて、各カードに余裕を持たせることもできます。

2. スロットにコンポーネントを追加する

次のステップでは、スロットにコンポーネントを追加します。ここまでで作成したコンポーネントは、サイトの任意の部分に配置して使用することが可能です。具体的には、スロット内に別のコンポーネントをドラッグして追加し、特定のサイトセクションに最適なレイアウトを作成します。

例えば、目的地カードをスロットに3つ追加したとします。これで基本的なレイアウトが完成しますが、各カードは同じ見た目になっています。ここで、目的地カードのコンポーネントには画像やテキスト要素にプロパティを追加しているため、プロパティパネルからそれらを変更することで、カードごとに異なる内容にカスタマイズできます。こうすることで、3つのユニークな目的地カードを作成できます。

別の例として、サイトの他の部分で異なるコンテンツを使用したい場合を考えてみましょう。例えば、2つの目的地カードと1つのコールトゥアクションカードを含むセクションが必要な場合です。この場合も、同じ「目的地セクション」コンポーネントを追加し、その中に目的地カードを2つ、さらにコールトゥアクションカードを1つ追加します。これにより、異なるコンテンツを持つ2つのセクションを、同じコンポーネントを使って簡単に作成することができます。

3. スロットレイアウトの調整

最後のステップとして、スロットにコンポーネントを追加した後のレイアウトを調整します。スロットにコンポーネントを追加した際、見た目に問題が生じた場合は、そのスタイリングを確認することが重要です。例えば、カードの高さが揃っていない場合、スロットや子コンポーネントの高さ設定が「auto」以外に設定されていることが原因であることがよくあります。この場合、高さを「auto」に変更することで、コンテンツに基づいた自然な高さが適用され、問題が解消されることが多いです。

また、スロットの活用方法は一つだけではありません。今回の記事では、単一のスロットに3つの子コンポーネントを配置する方法を紹介しましたが、デザインシステムに応じて複数のスロットをコンポーネントに追加することも可能です。このように柔軟に設計を工夫して、自分のサイトに最も適した形を見つけることが大切です。

コンポーネントスロットのメリット

Webflowのコンポーネントスロットを使用することで、一貫性と柔軟性の両方を兼ね備えたデザインが可能になります。一度作成したコンポーネントにスロットを追加しておけば、後からサイト内の異なるセクションに応じて、内容を自由に変えることができるため、効率的にカスタマイズが行えます。また、コンポーネント自体を編集すれば、その変更がすべてのインスタンスに反映されるため、デザインの一貫性も保たれます。

例えば、コンポーネントに段落を追加すれば、その変更はコンポーネントのすべてのインスタンスに適用されます。この一貫性を保ちながら、各スロットに異なる内容を柔軟に追加することができるため、効率的にデザインを進めることができるのです。

まとめ

Webflowのコンポーネントスロットを使うことで、デザインの柔軟性と一貫性を両立させることが可能になります。この記事では、コンポーネントスロットの基本的な作成方法、スロットへのコンポーネント追加方法、そしてレイアウトの調整方法について紹介しました。最初にスロットを作成してスタイリングを行い、次にコンポーネントをスロットに追加し、最後にレイアウトの微調整を行うことで、柔軟でありながら統一感のあるデザインを実現できます。

Webflowを使ったウェブサイト制作において、このようなスロットの活用方法を習得することで、効率的に、かつ見栄えの良いウェブサイトを構築することが可能です。是非、今回の記事を参考にして、コンポーネントスロットを活用したデザインに挑戦してみてください。

参考情報

https://www.youtube.com/watch?v=MHVEVcJlUAk

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October 30, 2024