まず最初に、BubbleとStripeを連携させるための準備を行います。Stripeは、オンラインでの支払い処理を容易にする強力なサービスであり、Bubbleはノーコードでアプリケーションを構築するのに適したプラットフォームです。この二つを組み合わせることで、支払い機能付きのアプリを簡単に構築することができます。
BubbleでStripeを使用するには、まずAPIコネクタプラグインを導入する必要があります。以下の手順で進めていきましょう。
Stripe APIにアクセスするためには、「シークレットキー」を使った認証が必要です。このキーをAPIコネクタに設定することで、BubbleからStripeの機能にアクセスできるようになります。
次に、StripeのAPIを使って「Checkout Session」を作成します。このセッションは、ユーザーがStripeのホストする安全な支払いページにリダイレクトされ、そこで支払いを行うためのものです。
Stripeの公式ドキュメンテーションには、APIの使い方や必要なパラメータの情報が詳細に記載されています。初めてStripeを使う場合は、ドキュメンテーションをよく読むことが重要です。
Stripeのチェックアウトセッションを作成するには、次の手順で進めます。
customer_email
(顧客のメールアドレス)や、mode
(一回の支払いかサブスクリプションか)などがあります。これらのパラメータを適切に設定することで、ユーザーが希望するプランで正しく支払いを行えるようになります。content-type
ヘッダーを設定する必要があります。このヘッダーは「application/x-www-form-urlencoded」という形式で設定し、Stripeに正しくデータを送信するために必要です。
支払いの情報は非常に重要であるため、セキュリティを強化し、信頼性のあるワークフローを構築することが欠かせません。
Bubbleには「バックエンドワークフロー」という機能があり、これを使ってサーバー側で処理を行うことができます。Stripeからの支払い成功通知を受け取るために、バックエンドワークフローを設定します。これにより、ユーザーが支払いを完了した際に、その情報を自動的にBubbleのデータベースに保存することが可能です。
Stripeは「Webhook」という仕組みを使って、支払いの成功や失敗などのイベントを通知します。このWebhookを使うことで、Bubbleのサーバー側で自動的にユーザーの支払い状況を更新できます。Webhookの設定はStripeのダッシュボードから行い、イベントが発生した際にBubbleのAPIエンドポイントにデータを送信するように設定します。
StripeのCheckoutを利用することで、ユーザーは支払いの手続きが非常に簡単になり、セキュリティ面でも安心感を持つことができます。
StripeがホストするCheckoutページは、多くの詐欺防止機能やリアルタイムの支払いフィードバック機能を備えています。ユーザーがクレジットカード情報を入力した際にエラーがあると、即座にフィードバックが表示され、正しい情報を入力する手助けをしてくれます。
ユーザーがサブスクリプションに成功した際、成功メッセージを表示することで、次の行動が取りやすくなります。Stripeのチェックアウトが成功すると、ユーザーはBubbleのページに戻り、成功メッセージが表示されるように設定します。例えば、「サブスクリプションに成功しました。アカウントページでプランを管理できます」というポップアップメッセージを表示します。
最後に、実際のユーザー登録の例を紹介します。このセクションでは、ユーザーをStripeのサブスクリプションプランに登録し、支払い処理をテストする方法を学びます。
Bubbleの「プライシングページ」で「サブスクリプションに申し込む」ボタンを追加し、これを押すとStripeのCheckoutにリダイレクトされるようにします。この際、APIコネクタで設定したチェックアウトセッションを利用します。
Stripeにはテストカードの番号が用意されており、これを使って支払い処理をテストすることができます。例えば、「4242 4242 4242 4242」というカード番号を使用し、適切な有効期限とセキュリティコードを入力することで、テスト環境での支払いをシミュレーションできます。
https://www.youtube.com/watch?v=6oxbet-wqwc