HubSpotの2024年8月 最新製品アップデート: ワークフローの改善から新しい連携機能まで

techfather.com
October 21, 2024

参考動画

1. ワークフローの視覚的な履歴追跡

まずは、ワークフロー機能に新たに追加された「インタラクティブな図」の機能から紹介します。この機能は、個々のレコードがワークフローに登録されてからどのような道筋をたどったのかを視覚的に示すことができるというものです。

例えば、あるワークフローが非常に複雑で、多くのブランチや矢印でつながっている場合、それぞれのレコードがどの道を通ったかを把握するのは困難です。しかし、この新機能を使えば、ワークフローの「登録履歴」をクリックすることで、特定のレコードの通った道筋が緑色でハイライトされます。これにより、各レコードがどのブランチを経由し、最終的にどこに到達したのかを一目で確認することが可能です。

さらに、ワークフロー内でエラーが発生した場合、その詳細も確認できるようになっています。例えば、カスタムコードアクションで問題が生じた場合、そのエラーの原因をクリックして調査することができるため、トラブルシューティングが格段に容易になりました。この機能は、特に複雑な自動化を構築する際に、その全体像と個別の動作を確認するために非常に有用です。

Chapters:

00:00 Interactive workflow diagram

2. 日時プロパティの追加と設定

次に紹介するのは、新たに追加された「日時プロパティ」のフィールドタイプです。HubSpotにおいて、プロパティ(フィールド)を新たに作成する際に、「日時を選択」オプションを使うことで、日付と時間を一つのフィールドにまとめて保存することができるようになりました。

これまでは日付と時間を別々に管理しなければならず、データの一貫性を保つためには手間がかかっていました。しかし、新しい「日付と時間ピッカー」を使うことで、カレンダーから日付を、ドロップダウンから時間を選択する直感的なインターフェースが利用できるようになり、これにより、プロパティの管理がよりスムーズになります。この機能は、営業やマーケティングのプロセスにおいて、顧客との具体的なアクション日時を正確に記録する際に非常に役立つことでしょう。

00:54 Create datetime properties

3. HubSpotとZoomの統合機能の強化

次に、HubSpotとZoomの統合についてのアップデートを見てみましょう。これまでは、HubSpot ZoomアプリとZoom HubSpotアプリという2つの異なる統合方法があり、それぞれを別々に管理する必要がありました。しかし、今回のアップデートにより、これらの統合を一元管理できるようになり、ユーザー体験が大幅に向上しました。

具体的には、HubSpotの「接続済みアプリ」設定画面からZoom統合を一括して管理することが可能になり、個人の設定や全体の設定を分けて管理することができます。また、Zoomの会議中にCRMの情報を直接参照し、メモを取ったり、記録を更新したりすることができるHubSpotのインミーティングアプリも、Zoomマーケットプレイスを使わずにHubSpotから直接インストール可能となりました。この改良により、会議の準備やフォローアップ作業がより効率的に行えるようになります。

01:23 HubSpot Zoom integration: Enhanced in-meeting collaboration

4. 商談パイプラインの承認プロセス

次に注目すべきは、商談パイプラインの「承認プロセス」の追加です。この新機能を使うことで、特定のステージを超える前に商談を管理者が承認する必要があるように設定することができます。

例えば、あるパイプライン内に「承認ステージ」を設定し、そのステージを通過する前に担当者が承認を得る必要があるようにすることで、重要な商談の進行管理をより厳格に行うことが可能です。パイプラインルールから承認プロセスを有効にし、どの担当者が承認を行うのか、全員の承認が必要かどうかなどを細かく設定できます。また、商談が承認待ちとなった場合、その進捗を管理者がレビューし、必要であればコメントを追加して修正を求めることも可能です。このプロセスにより、商談の質を保ちつつ、営業チーム全体の生産性を向上させることが期待できます。

02:29 Pipeline approvals for deals

5. 会議ローテーションのウェイト設定

最後に、スマートCRM内の会議ローテーション機能の改良についてです。これまで、会議のローテーションは関係する担当者間で均等に割り振られていましたが、新たに「ウェイト付きのローテーション」機能が追加されました。

これにより、会議の割り振りを個々の担当者の担当割合に基づいて設定することが可能となりました。例えば、特定の担当者が多くの会議を受け持ちたい、もしくは経験の浅い担当者には少なめに会議を割り振りたいといった場合に、ウェイトを調整することで柔軟に対応できます。ローテーションの設定画面で、担当者ごとのウェイトを設定し、会議の分配方法をカスタマイズできるため、チームのリソース管理がより効率化されます。

04:02 Weighted rotation option in meeting rotations

まとめ

今月のHubSpotの製品アップデートでは、ワークフローの視覚的な履歴追跡、日時プロパティの追加、Zoomとの統合機能の強化、商談パイプラインの承認プロセス、会議ローテーションのウェイト設定といった、多岐にわたる改良が行われました。これらの機能は、営業・マーケティングチームの業務をより効率的にし、効果的な顧客対応をサポートします。

HubSpotを利用することで、ビジネスプロセスの自動化と管理がより高度化し、特に複雑なプロセスを持つ企業にとっては、大きな価値をもたらすことでしょう。各機能を活用することで、チームのコミュニケーションが円滑になり、顧客対応の質が向上することが期待されます。

今後もさらなる機能改善が行われる予定ですので、定期的にアップデート情報をチェックし、HubSpotを最大限に活用していきましょう。次回の製品アップデートもお楽しみに。

参考情報

https://www.youtube.com/watch?v=2YjCUQUt8iY&t=98s

techfather.com
October 21, 2024