HubSpotの最新プロダクトアップデート:新しい機能と注目の改善点を紹介| Content Hub & More (5/2024)

techfather.com
November 4, 2024

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新登場の「Content Hub」

「Content Hub」は、かつて「CMS Hub」として知られていた製品が進化したもので、数々の新機能が追加されています。その中でも特に注目したいのは「コンテンツリミックス」機能です。コンテンツリミックスは、既存のコンテンツ(例えばブログ記事など)をAIを使ってさまざまな形式にリメイクすることができます。

例えば、ブログ記事を選択すると、その内容をAIが自動的にSNSの投稿、別のブログ記事、メール、ランディングページといった形式に変換してくれます。これにより、コンテンツの多用途化が一層簡単になり、マーケティング活動の幅を広げることが可能です。特に、複数のフォーマットで一斉にコンテンツを生成できる点は、企業の迅速なプロモーション活動を支援する強力なツールとなるでしょう。

さらに「Content Hub」には「ポッドキャストツール」も組み込まれています。このツールでは、HubSpot上でポッドキャストをホストすることができ、RSSフィードをAppleやSpotifyなどへ配信できます。また、自分で録音した音声をアップロードすることも、テキストから音声を生成することも可能です。これにより、より簡単にポッドキャストを開始し、情報を発信することができます。

加えて、「Brand Voice」機能も「Content Hub」の魅力の一つです。AIを活用してコンテンツを生成する際、ブランドの声(ブランドボイス)を維持するのは重要です。この機能により、企業は独自のブランドパーソナリティやトーンを設定し、それに基づいたコンテンツ生成が可能となります。例えば、企業のミッションを入力したり、過去のサンプルテキストを提供することで、AIがブランドの声を模倣し、一貫性のあるメッセージを発信することができます。

リニューアルされた「Service Hub」

「Service Hub」も大幅に改善され、新しい機能が追加されました。その一つが「Help Desk」です。これはすでにベータ版で利用可能でしたが、今回正式にリリースされました。この「Help Desk」は、すべてのサポートチームが一つのワークスペース内で、あらゆるチャネルを通じてお客様のサポートに対応できるようにするものです。これにより、複数の共有インボックスを管理する必要がなくなり、サポート業務が大幅に効率化されます。

また、「カスタマーサクセスワークスペース」も新たに登場しました。これは顧客担当者が顧客管理をより効果的に行うための強力なツールです。各担当者に割り当てられた顧客アカウントを一括で管理し、特定のプロパティやオブジェクトを使用してカスタマイズすることも可能です。例えば、「カスタムオーナー」プロパティを使用したり、更新日などの独自プロパティを含めることができます。これにより、カスタマーサクセスチームが一層効率的に作業を進めることができるようになります。

無料で利用可能に:新しい「Commerce Hub」

「Commerce Hub」も重要な進化を遂げており、無料プランでも利用可能になりました。これにより、HubSpotの有料プランを利用していない場合でも、HubSpot内で支払い処理が可能となります。さらに、自分のStripeアカウントを接続できるようになり、複数通貨や複数の地域での取引に対応できるようになりました。これにより、全てのコマースデータをHubSpotに取り込み、Stripeと連携した商取引がよりシームレスに行えるようになります。

AI機能の革新

最後に、HubSpotにおけるAI機能の進化について触れたいと思います。AIはContent Hubをはじめ、あらゆるハブに深く統合されています。たとえば、「ポッドキャストツール」ではテキストから音声への変換が行われ、「コンテンツリミックス」ツールではコンテンツの形式をAIが自動的に変換します。

また、「AIブログジェネレーター」も注目すべき機能です。このツールは、アイデアに基づいてブログ記事を生成したり、どこから始めればいいかわからない場合にはアイデアそのものを生成したりしてくれます。これにより、コンテンツ制作のプロセスが簡素化され、マーケティングチームの負担を軽減します。

さらに、AIはContent Hubだけにとどまりません。「ワークフローツール」では、AIアシスタントが自動化アクションをテキストから生成する機能も追加されました。例えば、指定された内容に基づいて顧客にメールを送信したり、タスクを割り当てたりするアクションをAIが自動で設定してくれます。これにより、複雑なワークフローの構築が大幅に簡単になります。

他のハブにもAI機能が追加されています。「Service Hub」にはAI搭載のチャットボットがあり、「Sales Hub」にはAIを使った販売予測機能、「Marketing Hub」にはAIによるメールの件名やプレビューのテキスト生成が可能です。さらに、モバイルアプリにもAI機能が組み込まれています。HubSpot内のAIアイコンを見つけたら、新しい機能を試してみると良いでしょう。

まとめ

今回の「Spring Spotlight」では、100以上の新機能とアップデートが発表され、その中からいくつかの主要なものを紹介しました。これらの機能は、コンテンツ制作、顧客サポート、コマース、さらにはAIを活用した効率化まで、企業の様々なニーズに対応するために設計されています。さらに詳細なデジタル体験を得たい方は、公式ウェブサイト(hubspot.com/spotlight)で「Spring Spotlight」のフル体験を確認してください。

また、毎月のリリースノートも確認して、最新の更新内容を把握することをお勧めします。これからも新機能を最大限に活用し、ビジネスの成長を支援するHubSpotの可能性にご注目ください。次回のプロダクトアップデートビデオもお楽しみに。

参考情報

https://www.youtube.com/watch?v=-3w5GyBI6ZE

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November 4, 2024