Hubspot リストを使ってワークフローの日付トリガーを利用する方法

Mia Bytefield
October 29, 2024

動画解説

今回のテーマ

今回は、Hubspotのリストを使った日付をトリガーとしたワークフローについて解説します。

前回はカスタムアプリを利用したのですが、今回はアプリを利用せず標準の機能を利用したいと思います。

*前回の記事はこちら

ハブスポットのリストとは

ハブスポットのリストとは、特定の条件に基づいて組織された顧客や見込み客のグループのことです。ユーザーの年齢、直近にダウンロードしたコンテンツ、予想される取引規模など、さまざまな条件に基づいてユーザーを分類(セグメント化)してリスト化できる機能です。例えば、特定のキャンペーンに興味を示した見込み客をリストに追加することで、ターゲットを絞ったマーケティング活動が可能になります。リストを作成することで、営業活動やマーケティングeメールの効果を最大化することができます。

パーソナライズドマーケティングの重要性

パーソナライズドマーケティングとは、顧客の行動や属性などのデータから、顧客や見込み客をセグメント分け(グループ分け)することで、それぞれの状況ごとにパーソナライズされたアプローチができるようになるマーケティング手法です。実際にSmarterHQにより実施された調査によると、72%の消費者が自身の興味に基づいたメッセージにのみ関与すると報告しています。HubSpotのリスト機能を活用することで、顧客一人ひとりに最適なメッセージを届けることができ、マーケティング活動の効果を高めることができます。

コンタクトのオブジェクトをリスト化

コンタクトのオブジェクトでは、見込み客や既存顧客の情報が管理されています。オブジェクトに含まれる内容は、顧客の名前・メールアドレス・会社名といった基本的な情報から、過去の購入履歴やウェブサイトの訪問履歴など多岐にわたります。例えば、既存顧客が商品やサービスをリピートした情報をリスト化し、新商品やバージョンアップの提案に活用することができます。これにより、営業効率を向上させ、顧客満足度を高めることができます。

リストのタイプ

動的リスト

動的リストとは、HubSpotの動的リストを利用して条件に基づいて自動的に更新されるリストのことです。例えば、新規顧客のリストを作成する場合、特定の条件を設定しておけば、その条件を満たす新しい顧客が自動的にリストに追加されます。逆に、条件を満たさなくなった顧客はリストから自動的に削除されます。これにより、常に最新の情報を基にしたリストを維持することができます。

動的リストを作成するには、まずHubSpotのリスト機能を開き、「リストを作成」をクリックします。次に、リストの条件を設定します。例えば、「プロパティー値が特定の日付以降の顧客」を条件に設定することで、新規顧客のリストを作成することができます。このように、動的リストは条件に基づいて自動的に更新されるため、手間をかけずに最新の情報を管理することができます。

静的リスト

静的リストは、リストが保存された時点で設定された条件を満たしているレコードが含まれるリストです。静的リストは自動的に更新されないため、条件を満たす新しいレコードは手動で追加する必要があります。例えば、既存顧客のリストを作成する場合、特定の条件を満たす顧客を手動でリストに追加します。

静的リストを作成するには、HubSpotのリスト機能を開き、「リストを作成」をクリックします。次に、リストの条件を設定し、条件を満たすレコードを手動で追加します。静的リストは、特定の時点での情報を基にしたリストを作成するのに適しています。例えば、特定のキャンペーンに参加した顧客のリストを作成する場合などに利用できます。

時間のフィルタを使ったリストを活用する

ワークフローでは、リストに入ったかどうかをトリガーとすることが可能です。

ですので、日付を使ったリストを正しく作ることができれば、指定の時間でトリガーを切ることが可能です。また、リスト条件を設定して特定のプロパティー値や特性に基づいてレコードを追加する手順も重要です。

そこで利用されるのが日付のフィルターになります。

このフィルターの概念がマルケトも難しいのですがHubspotも日本語がおかしい?ので利用が難しいものになっています。

動画でもケースを利用して適正かどうかを判定しているのでご参考ください。

Hubspotの日付フィルタの概念

Untitled presentation.png

参考: Hubspot コミュニティページ

Hubspotの日付フィルターでは以下の概念が重要になってきます。

  • 次の値より多い= is more than
  • 次の値より小さい= is less than
  • 前= ago (今日が含まれない)
  • 後= from now (今日が含まれる)

*Hubspotの説明と異なっているのですが、動画でも実験した通り、2024/02/26時点でのHubspot記事が間違っているため動画を参照の上で作成してみてください。

ちょっと難しいのですが、

例えば、今日を指定したいとなった場合は、

今日 =  次の値より小さい1日後

のように、

今日を起点として日付の判定を行うことができます。

この小さいとか後とか

この概念が難しいのですが、利用できるようになってくると

前回説明した方法よりもリストが多い時間トリガーについてはこちらの方が有効な方法かと思います。

動画では、今日の他にも昨日や明日の作り方をケースを使って説明しているので

ぜひご参考ください。

昨日のリストの作り方

昨日 = 次の値より小さい2日前

で作ることができます。

前の概念は先ほどの説明でもあった通り、今日が含まれないので注意してください。

明日のリストの作り方

明日の作り方は

明日 =  次の値より小さい2日後 + 次の値より多い1日後

のようにAND条件を使って作ることができます。

次の値より小さい2日後だけだと、今日も入ってきてしまうので

今日を除外するために、次の値より多い1日後を除外する形で作ることができます。

後の概念は、前の概念と異なり「今日」が含まれるため注意が必要です。

リストの管理

リストの表示と編集

コンタクト リストを作成した後は、リストの詳細を編集したり、他のHubSpotツールでリストを使用したりすることができます。リストの表示や編集を行うには、ユーザーにリストの「書き込み」権限が必要です。リストの編集には、リストの名前や条件の変更、リストに含まれるレコードの追加や削除などが含まれます。

リストを編集するには、HubSpotのリスト機能を開き、編集したいリストを選択します。次に、「編集」をクリックし、必要な変更を行います。また、リストを複製して新しいリストを作成したり、不要になったリストを削除することもできます。削除したリストの復元も可能です。リストの管理を適切に行うことで、マーケティング活動を効率的に進めることができます。

以上のように、HubSpotのリスト機能を活用することで、効果的なワークフローを構築し、マーケティング活動を最適化することができます。ぜひ、これらの機能を活用して、ビジネスの成長をサポートしてください。

リストを削除する

リストを削除できるのは、リストの「書き込み」権限が付与されているユーザーのみです。リストを削除した場合、90日以内であれば[最近削除]タブでリストを復元できます。90日以内に復元しなかった場合、リストは永久に削除されます。リストを削除する際には、誤って重要なリストを削除しないように注意が必要です。リストの管理を適切に行うことで、マーケティング活動を効率的に進めることができます。

以上のように、HubSpotのリスト機能を活用することで、効果的なワークフローを構築し、マーケティング活動を最適化することができます。ぜひ、これらの機能を活用して、ビジネスの成長をサポートしてください。

ワークフローの補足

動画ではリストを作るところで終わっているのですが

作成したリストをトリガーとすることで時間起点のトリガーを作ることができます。

ぜひ作って試してください!

参考ページ

https://community.hubspot.com/t5/%E8%87%AA%E7%A4%BE%E3%81%AE%E3%83%92%E3%83%B3%E3%83%88-%E3%83%8A%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B8%E5%85%B1%E6%9C%89/%E6%97%A5%E4%BB%98%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%92%E4%BD%BF%E3%81%84%E3%81%93%E3%81%AA%E3%81%99/td-p/321482

Mia Bytefield
October 29, 2024