Miroの投票ウィジェットは、オンラインのホワイトボード上で参加者が簡単に意見を述べたり選択肢を選んだりできる機能です。このウィジェットを使うことで、ワークショップやプレゼンテーションを単なる情報の一方通行な発信から、参加者の意見を取り入れた双方向の活動に変えることができます。例えば、新製品のアイデアの優先順位をつけるときや、ワークショップでブレインストーミングしたアイデアを評価するときに効果を発揮します。
Miroの投票ウィジェットは、以下のようなシチュエーションで効果的に使えます。
Miroの投票ウィジェットを設定するのはとても簡単です。以下に、そのステップを紹介します。
最初に、Miroボードに「+」ボタンをクリックし、投票ウィジェットを検索してボードに追加します。この操作は、編集権限があるボードで行う必要があります。このボードに投票ウィジェットを追加することで、参加者が自分の意見を選びやすい形で表示することができます。
次に、参加者に対して投げかける質問を入力します。例えば「この中で最も重要だと思うポイントはどれですか?」のような質問が考えられます。また、それに応じて回答の選択肢をいくつか用意します。選択肢は最大で10個まで設定可能ですが、内容をシンプルに保つことで、参加者が迷わず回答できるようにすることが重要です。
ウィジェットがボードに追加されると、参加者はウィジェットを視認できますが、投票が有効化されるまでは操作することができません。そのため、投票の開始ボタンをクリックして、全員が回答を選択し、回答を提出するのを待ちます。
全ての参加者が投票を終えたら、投票を終了し、最終結果を共有します。これにより、全員の意見が集計され、即座にボード上で共有されます。
Miroの投票ウィジェットを使う最大のメリットは、リアルタイムで全員の意見を集約できる点です。これにより、ワークショップや会議の進行がスムーズになり、全員の意見を反映した決定が可能になります。また、参加者が投票結果を見ながら意見を交換することで、さらなるディスカッションが促進されます。
オンラインワークショップでは、参加者の集中力を維持するのが難しい場合がありますが、投票ウィジェットはその課題を解決します。参加者に質問を投げかけ、選択肢から回答を選んでもらうことで、全員が積極的に参加するインタラクティブな体験を提供できます。これにより、参加者の関与度が高まり、ワークショップの質も向上します。
投票結果をその場で視覚的に表示することで、議論の方向性を明確にし、参加者全員に共通の理解を持たせることができます。例えば、新しいアイデアをブレインストーミングする場合、どのアイデアが支持されているのかを即座に把握できるため、その後の議論を円滑に進めることが可能です。
ある企業では、チームの年間目標を決定する際にMiroの投票ウィジェットを活用しました。各メンバーが提案した目標をボードに追加し、投票ウィジェットを使って最も優先すべき事項を決定しました。全員が平等に意見を述べる機会を持つことで、合意形成がスムーズに行われ、チーム全体のモチベーション向上にもつながりました。
別の例として、デザイン思考のワークショップで、ブレインストーミングセッションの後にアイデアを評価するために投票ウィジェットが使用されました。参加者は出てきたアイデアをボード上に貼り付け、どのアイデアが実現可能であるか、どれが最も創造的であるかなどを評価しました。投票による結果がその場で共有されることで、次のステップに進むための基盤が迅速に築かれました。
投票を行う際の質問はできるだけシンプルにし、選択肢も明確なものにします。複雑すぎる質問や曖昧な選択肢は、参加者を混乱させ、投票の効果を下げてしまう可能性があります。
投票ウィジェットを使う際には、何を達成したいのかを明確にすることが重要です。例えば、「最も重要なアイデアを選ぶ」「参加者の意見を確認する」「全体の認識を合わせる」など、目的をしっかり設定することで、投票の結果を効果的に活用できます。
投票の結果はただ共有するだけでなく、次のアクションに繋げることが重要です。例えば、投票結果に基づいて新たな計画を立てたり、ディスカッションを行ったりすることで、全員が投票の意義を感じ、参加のモチベーションも向上します。
Miroの投票ウィジェットは、オンラインワークショップやプレゼンテーションをより効果的でインタラクティブにする強力なツールです。この機能を使うことで、参加者全員が積極的に関与し、意見を共有することができ、チーム内の合意形成やアイデアの評価がスムーズに進みます。
リアルタイムのフィードバックと双方向のコミュニケーションを促進するMiroの投票ウィジェットは、リモートワーク時代におけるチームコラボレーションの質を大きく向上させることでしょう。これを活用し、あなたのワークショップやイベントをより効果的なものにしてみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=iVSEpM5Fw2U