まず、今回構築するアイデアについて簡単に説明します。それは「Hexカラーコードゲーム」と呼ばれるゲームです。ユーザーが与えられた色のHexカラーコードを予測し、その精度に応じてスコアが付与されるというシンプルなゲームです。目標は、ゲームを通じてHexカラーコードの知識を楽しく学ぶことです。
Hexカラーコードというのは、色を表現するための6桁の16進数のコードです。例えば「#7DD0D7」のような形で、赤(R)、緑(G)、青(B)の三色をそれぞれ2桁の16進数で表します。このゲームでは、ユーザーがこれらのコードを使って色を予測し、どれだけ正確に色を表現できるかを試します。
Replitエージェントとは、コードを書くだけでなく、開発環境を自動で構築し、プロジェクトの構築を支援するツールです。今回のライブストリームでは、このエージェントを使ってゲームをゼロから作り上げ、動作するウェブアプリケーションにまで仕上げていきます。エージェントの力を借りれば、複雑なフレームワークやライブラリの選定を気にすることなく、アイデアを迅速に形にすることが可能です。
まず最初に行うのは、Replitエージェントに対してゲームを作るための指示を与えるプロンプトの設計です。最初のプロンプトはシンプルに「Hexカラーコードを予測するゲームを作って」としました。プロンプト設計において重要なのは、最初からすべての細かい要件を指定するのではなく、小さなステップで始めて、エージェントに追加の機能を提案させながら進めることです。
実際にエージェントを使ってみると、エージェント自らが追加の提案をしてくれることもあります。例えば、タイムモードやハイスコア機能の追加などです。こうした提案を活用することで、より魅力的なアプリケーションを構築することができます。
次に、エージェントはMVP、つまり最低限の動作をする製品を作り上げます。今回の場合は、ユーザーが色を選んでHexコードを入力し、その正確さに基づいてスコアが表示されるシンプルなゲームがまず作られました。
MVPを確認したところ、基本的な機能は動作しているものの、改善点がいくつか見つかりました。例えば、ゲームのタイトルをもっと面白くする、ユーザーが入力した色を視覚的に表示する、ハイスコアの管理をもう少し使いやすくするなどです。こうした改善点をリストアップし、エージェントに指示を与えることで、ゲームを徐々に洗練させていきます。
次のステップとして、ゲームにハイスコア機能を追加しました。ユーザーがゲームをプレイして得たスコアを保存し、他のユーザーと競えるようにするためです。ここでは、PostgreSQLを使用したサーバーレスのデータベースをバックグラウンドで実行し、ユーザーのスコアを保存する仕組みを構築しました。
この機能により、ユーザーは自分のスコアを記録し、他のプレイヤーと比較することでさらなる挑戦心を掻き立てられます。
Replitエージェントの利用手順について具体的に説明します。
以上の手順を通して、Replitエージェントを活用し、短時間で効率的に機能の追加や改善を行うことができます。各ステップでプロンプトを丁寧に設計し、その都度エージェントが生成した結果を確認・修正することで、より高品質なアプリケーションを構築することが可能です。
構築を進める中で、MVPを元にさらに改良を加えました。まず、Replitエージェントとは何かについて説明します。Replitエージェントは、プログラミングのサポートを行うAIアシスタントで、開発者が自然言語で指示を与えることで自動的にコードを生成し、必要な機能を実装してくれます。このエージェントは開発プロセスを迅速に進め、特に初心者にとって複雑な設定やコーディングの部分を大幅に簡略化してくれる頼れるツールです。
具体的にReplitエージェントをどのように使用したかについて説明します。まず、Replitエージェントにプロンプトを与え、ユーザーが入力したHexカラーコードと実際の色を並べて表示する機能を追加しました。このプロンプトでは、「ユーザーの予測したHexカラーコードと実際の色を並べて表示する機能を追加する」と明確に指示し、エージェントは自動的にコードを生成してその機能を実装しました。これにより、ユーザーが自分の予測と正解の違いを直感的に理解できるようになり、学習効果が高まりました。
さらに、各ラウンドごとに新しい色が自動的に表示される機能を追加するために、エージェントに対して「各ラウンド終了後に新しい色を生成し、次のラウンドの開始時に自動的に表示する」とプロンプトを与えました。エージェントはこのプロンプトを元に必要なコードを追加し、ゲームの進行がよりスムーズになるように改善しました。これらの改良は、エージェントに段階的に指示を与えながら行い、試行錯誤を繰り返しつつ最適化していきました。
エージェントの使用においては、各機能ごとに分かりやすく小さなプロンプトを与え、その都度結果を確認しながら修正を重ねていくことで、短時間で効率的に機能を追加していくことができました。
また、UIのデザインにも多くの改良を加えました。初期のデザインは非常にシンプルで、機能を重視したものでしたが、エージェントを利用してBootstrapを使ったスタイリングを追加し、より視覚的に魅力的なものに仕上げました。具体的には、色を確認するためのプレビューエリアを強調し、ユーザーの操作がより直感的になるようにボタンの配置や色の選択に工夫を加えました。また、全体のレイアウトを整え、モバイルデバイスでも見やすく操作しやすいデザインに変更しました。このように、エージェントを活用することで、プログラムのロジック部分だけでなく、デザインの面でも全面的なサポートを受けることができ、ユーザー体験を向上させることができました。
アプリケーションが完成したら、次はこれをデプロイして公開する段階です。エージェントを使って簡単にデプロイのプロセスを進めることができ、最終的には公開されたウェブサイトとしてアクセス可能な状態にしました。
デプロイにはReplitのリザーブVMを使用しました。これにより、サーバーを常に稼働させることで、ユーザーがいつでもアクセスできる環境を提供します。
今回構築したHexカラーコードゲームは、非常にシンプルでありながら、学びの要素が詰まったゲームです。しかし、まだまだ改良の余地があります。例えば、ユーザー認証を追加して、ユーザーごとのスコアを管理したり、プレミアム機能を実装してゲームをより楽しめるようにしたりすることが考えられます。
エージェントと共に開発することで、アイデアを迅速に形にし、さらにそれを洗練させていくプロセスを体験することができました。開発からデプロイまで、全てを一つのプラットフォームで完結できることの便利さを感じました。
今回のライブストリームでは、Replitエージェントを使ってHexカラーコードゲームをゼロから構築し、最終的には公開まで行うプロセスを紹介しました。エージェントを利用することで、プログラミング初心者でも簡単にアイデアを形にし、実際に動作するアプリケーションを作り上げることが可能です。今後もこのようなツールを使って、より多くのクリエイティブなアイデアを実現していければと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=cp_RRs-IWgI