Webflowの共有ライブラリとは何か?

techfather.com
October 21, 2024

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ライブラリとは

共有ライブラリを使うことの最大のメリットは、デザインの一貫性を保ちつつ、サイトごとの更新や変更を一括して反映できる点です。企業が複数のウェブサイトを持っている場合、すべてのサイトでブランドの一貫性を確保するのは容易ではありません。例えば、ナビゲーションバーやフッターのデザインを変更する際、各サイトで同じ変更を繰り返す必要がありますが、共有ライブラリを使うことで、一度の更新でワークスペース内のすべてのサイトに反映させることが可能になります。

この記事では、以下の6つのパートに分けて共有ライブラリの使い方を紹介します。

  1. ライブラリの共有方法
  2. 新しいサイトへのライブラリのインストールと使用
  3. ライブラリの更新のプッシュと承認
  4. コンポーネントの変換
  5. ライブラリのアンインストール
  6. ライブラリの共有解除

1. ライブラリの共有方法

まず、共有ライブラリの設定方法について解説します。Webflowで作成したサイトに、ブランドに合わせたデザインのコンポーネントと変数が含まれているとします。このサイトは、内部利用のみを想定した「ソース・オブ・トゥルース(信頼の源)」の役割を果たすことになります。このサイトには、ブランドの全てのメインコンポーネントと変数が集約されています。

ライブラリを共有するためには、「変数パネル」または「コンポーネントパネル」にアクセスし、「ライブラリの管理」をクリックします。すると、そのサイトのライブラリをワークスペースで共有するオプションが表示されます。注意点として、ライブラリはサイト名に基づいて命名されるため、サイトの名前付けや整理を行う際には意識しておく必要があります。

2. 新しいサイトへのライブラリのインストールと使用

次に、共有されたライブラリを新しいサイトでインストールして使用する方法です。新しいサイトを作成し、同じブランドのコンポーネントと変数を使って一貫性を保ちたい場合、「コンポーネントパネル」または「変数パネル」からライブラリを管理し、先ほど共有したライブラリをインストールします。

インストールが完了すると、ソースサイトで作成されたすべてのコンポーネントと変数が表示され、それらを自由に使って新しいサイトを構築・デザインすることができます。ただし、メインのコンポーネントや変数のレイアウトやスタイルは編集できないようになっています。これは、元のソースサイトでのみ編集が可能であり、一貫したデザイン管理を保証するためです。

3. ライブラリの更新のプッシュと承認

ライブラリの更新は、共有ライブラリを活用する上で非常に重要です。例えば、ソースサイトでナビゲーションバーのコンポーネントに変更を加えたとします。この変更をワークスペース全体に反映させるためには、「ライブラリの管理」から「更新を共有」を選択し、変更をプッシュします。これにより、他のサイトでもその変更を適用することが可能になります。

各サイトでは、そのライブラリに更新があると通知され、ユーザーは「更新を承認」することで、そのサイトに変更が反映されます。これにより、ブランド全体の一貫性が保たれ、更新作業も効率的になります。

4. コンポーネントの変換

次に、「コンポーネントの変換」についてです。コンポーネントをサイト専用のコンポーネントに変換することで、そのコンポーネントをローカルでのみ編集できるようになります。これにより、他のサイトには影響を与えずに独自の変更を加えることが可能です。ただし、このコンポーネントはもはやライブラリとリンクしていないため、ライブラリ側の更新は同期されません。

例えば、ソースサイトでナビゲーションバーから特定のプロパティを削除した場合、そのプロパティを利用していたサイトでは、更新を受け入れるか、サイトコンポーネントに変換するかの選択肢があります。サイトコンポーネントに変換することで、編集内容を保持したまま独自に管理することができます。

5. ライブラリのアンインストール

共有ライブラリを使用しているサイトからライブラリをアンインストールする場合も簡単です。「ライブラリの管理」からライブラリを選び、「アンインストール」をクリックするだけです。アンインストールしても、サイト内で使用しているコンポーネントや変数は「サイトコンポーネント」として自動的に生成されるため、失われることはありません。これにより、サイトの構築作業を続ける際に、引き続き同じコンポーネントや変数を使用することが可能です。

6. ライブラリの共有解除

最後に、ライブラリの共有解除についてです。これは非常にシンプルで、ソースサイトの「ライブラリの管理」から「共有解除」を選択し、確認を行うだけです。これにより、そのライブラリはワークスペース内の他のサイトにインストールできなくなります。ただし、すでにそのライブラリをインストールしているサイトでは、共有解除後も使用を続けることが可能です。

共有ライブラリのメリットと活用方法

共有ライブラリのメリットは、複数のサイトでブランドの一貫性を保ちながら、効率的にデザインを管理できる点にあります。これにより、各サイトごとにデザインの微調整を繰り返す必要がなくなり、全体のメンテナンス時間を大幅に削減することができます。また、ライブラリ内のコンポーネントは一元管理されているため、デザインの変更が必要な場合でも、元のサイトで一度変更を加えるだけで、全ての関連するサイトにその変更が反映されます。

たとえば、大規模なブランドで複数の地域ごとに異なるウェブサイトが存在する場合、共通のデザイン要素を一貫して適用することが可能です。これにより、ユーザーに対して統一感のあるブランド体験を提供することができ、ブランド価値を高めることができます。

まとめ

Webflowの共有ライブラリ機能は、デザインチームやマーケティングチームが効率的に複数のサイトを管理し、ブランドの一貫性を保つための非常に強力なツールです。この記事で紹介したように、共有ライブラリを利用することで、デザインの一元管理、変更の効率化、そしてブランド全体での一貫性の維持が可能になります。

Webflowの共有ライブラリを使いこなすことで、ウェブサイト制作の効率が格段に向上し、チーム全体での作業負荷を減らすことができます。また、Webflow Universityなどの公式リソースを活用して、より高度な使い方やベストプラクティスについて学ぶこともおすすめです。

この共有ライブラリ機能を活用して、あなたのブランドのウェブサイトをより一貫性のある、魅力的なものにしてみてはいかがでしょうか?

参考情報

https://www.youtube.com/watch?v=0nA09d3dn6Y

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October 21, 2024